2011年10月にオープンした東洋文庫ミュージアムへ行ってきました。

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東洋文庫は、アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の専門図書館・研究所。
それらの貴重な所蔵資料を、最新の技術とともに斬新な展示形式を行って
「見せる」展示をしているのがみどころ。
すでに訪問していた同僚から「面白かった」と聞いて、行ってみたかったのです。

館内はフラッシュをたかなければ、一部展示物をのぞき撮影自由です。
海外の博物館だとそういうところは多いですね。

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アダム・スミスの『国富論』初版本。
おお!世界史に出てきた!覚えた覚えた!

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そびえたつ「モリソンコレクション」の書棚。
東洋文庫の創設者・岩崎久彌が北京駐在のオーストラリア人・モリソン博士から
購入した、東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子など。
約2万4千点の貴重なコレクションです。
びっしりと並んだ本、本、本・・・。
しかも、これらすべてに貴重な情報が詰まっています。

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一番上の棚の本の背表紙が読めるように、単眼鏡の無料貸出があります。
タイトルの意味は分からずとも、バードウォッチング気分で楽しい。


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これは、坂本龍馬らも使用したといわれる、英単語帳のようなもの。
綺麗な字ですね~。

他にも、マルコ・ポーロ『東方見聞録』のコレクションや、地図や、風刺画、
歌川広重の浮世絵、マリー・アントワネット所有の聖書、東西の貴重な資料や
国宝が盛りだくさん。

高校時代、社会科が「世界史」選択だった私は、終始「これが、あの!」と
感動し続けていました。

なかでも、杉田玄白の『解体新書』とその原文『ターヘル・アナトミア』の
実物と、それにまつわるストーリーを観て、あらためて昔の人々の「知識」に
対する欲求と、情熱に胸打たれました。
この人たちのおかげで、私たちは色々なことを知りえたといえるんだな、
時はつながっているのだな、としみじみ思いました。

そしてまた、こうした歴史をもった資料をきれいな形で保存し続けていたことにも。
そのためには、やはり志と財産と力がある「個人」がいなくてはならなかった、とも
思いました。公の仕事としてやっていくには、使命感が組織や資金不足に負けて
しまうこともあったでしょう。

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コレクションの画像を取り込んだPCから、好きな画像を選んで自分だけの
ポストカードを作ることもできます。(無料)
私のセレクトは、やはりフォークロアっぽいものになりました。

展示のアイディア、保存の方法は自分の仕事にもとても参考になりましたし、
楽しく有意義な時間を過ごしました。

そして、これらの知識の上に、今生きている私たちは何を次の時代に残せるのか。
そうしたことも考えさせられました。

2012.01.14 / Top↑
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