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役者はそろった 写楽展

東京国立博物館(平成館)で開催していた『写楽展』、最終日に行ってきました。
震災の影響で会期が1カ月ずれての開催でした。
人々の心も落ち着いた頃で、テレビで紹介されたこともあり、大人気の展示。
おまけに最終日とあっては・・・混雑も覚悟の鑑賞となりました。

sharaku1.jpg
sharaku2.jpg

寛政6年(1794年)5月、江戸大芝居三座に取材した豪華な大判雲母摺りの
役者大首絵28図を一度に出版し、華やかにデビューを果たした東洲斎写楽。
翌年正月までの約10ヶ月という大変短い期間での活動でした。

その間に写楽が残した140図以上の版画を、約170枚の作品によって、
写楽版画の全貌を紹介する展示です。


第一会場入り口付近は行列になっていましたが、展示会場自体がとても広く、
作品もたくさんあって見ごたえがあったので、混雑していた割には楽しかったです。

やはり美人絵が人気ありました。着物の柄など、今見ても「かわいい」「きれい」と
思えるものが多いです。

面白いな、と思ったのは展示の仕方。

同一の興行、同一の役に取材した作品を写楽と他作家と並べてご紹介しており、
写楽とその他の浮世絵師の特徴がわかります。そして、モデルとなっている役者の
顔も「やっぱりこういう特徴なんだな」と想像できて楽しかったです。

版画なので、当然複数枚存在するものもあり、刷りや保存状態による違いを
比べられる展示もありました。

何より感激なのは、世界中に散らばっている作品が、今回の展示のために日本に
「里帰り」して、本来はひとつづきの作品であったり一対の絵のようであった
ものが一度に見られたことでした。
当時の歌舞伎の舞台がよみがえるようで、とてもよかったです。

日本が世界に誇れる美しい文化を、日本人自身が再発見できる機会になったと
思います。断片ではなく、ひとつのまとまりとして理解するのに、やはり
こうした展示は重要であるのだと感じました。
最終日に行けてよかったです。


[ 2011/06/12 12:21 ] 展示 | TB(-) | CM(0)
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