
東京では、ここ数年3月の卒業式のころに満開を迎える桜。
今年は揺れ続ける大地に桜もびっくりしたのか、4月に入り
入学式にあわせるかのようにきれいに花開きました。
私自身は桜は新しい環境でどきどきする背景として記憶に
あるので、季節が知らぬ間に前にずれこんでいるのですね。

4月に入り、twitter上で日本手芸普及協会が「被災地の子供たちへ贈るスクールバッグ」を
募集しているのを知りました。(現在は募集を終了しています)
色々と自分が取り組めそうな環境があったので「これなら私にもできる!」と
勢い込んで4日間ほど作業し、全部で10枚。

これまで好きで集めていたポストカードも、子どもたちが好きそうな柄をえらんで
中に入れ発送したのが締め切りの一週間前でした。
しかし、同じように考えたハンドメイド好きの人が大勢いたようで、その後
目標の1,000枚を大きく上回る56,648枚(4月18日現在)が集まったそうです。
この出来事に参加して思ったことは大きくふたつあります。
・募金プラスアルファの何かできることがあれば、行動したい人はたくさんいる
・横のネットワークがあると、連携して想像以上に速く、求めているものが届けられる
今回の発端としては被災地にいる協会の会員さんからのヘルプによって協会が動いた
ということがあります。行政を経由することも大事ですが、それでは遅い場合もある。
非常時に備えてのことだけでなく、今後はもっと実際の人と人とのつながりを
作っておいて、それをさらにつなげていけば今回のように大きな力になるのでは
ないでしょうか。
これからの日本のありかたについて、ひとりひとりが考えていく、そうした出来事が
日々起こっています。いろいろな情報が流れ込んできて、疲れることも多いです。
けれども、こうして大勢の力の蓄積が途方もない数になることを目にすると
希望も見えてきて力がわいてくるのです。
日本全国の桜前線を、また日本にいるすべての人たちが何の憂いもなく楽しみに
出来る日を目指したいと思います。
2011.04.11 / Top↑
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