新年明けての映画初めは、フランス映画でした。

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『しあわせの雨傘』 (2010年 フランス)
原題:Potiche
監督・脚本・脚色:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジェラール・ドパルデュー、
   ファブリス・ルキーニ、カリン・ビアール 他


1970年代、フランス。ブルジョワ主婦のスザンヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、
一見優雅だが退屈な毎日をおくっていた。しかし、雨傘工場を経営する夫
ロベール(ファブリス・ルキーニ)が工場のストがきっかけで心臓発作で倒れ、
スザンヌが労働者との交渉をすることになり、ついには工場の運営を任されて
しまう。彼女は主婦ならではの感性で、傾きかけていた工場を見事に立て
直すが……。

※この先の記述は映画の内容を含みます。
設定も誰も出ているかも知らないまま、全く前知識なく観ました。
フランス映画は独特のアムールな感じとか毒のある笑いが
馴染めないので苦手意識があったのですが、この映画は
全体的にそれらの按配がほどよい。
テンポもよく、中だるみしないで楽しめました。

なんといっても、ちょっと太めの主婦を演じるドヌーヴが
終始チャーミングです。
原題にもなっている「飾り壺」は彼女が演じるスザンヌの
ことをさします。夫の浮気や自分の退屈な毎日にも目をつぶり、
「幸せよ」と良妻賢母であろうとするスザンヌを娘は
「飾り壺」と揶揄するのです。

女性の社会進出や自分のために生きるという生き方について、
現代ではなく70年代を舞台にすることにより、軽やかな
仕上がりになっていると思いました。
そして、たとえ年齢を重ねていても「オンナ」であることを
忘れない。それが不自然でなく素敵に思えるのはドヌーヴ
だからってこともありますが、少しは見習いたい。
日本なら修羅場になりそうな終盤の驚きの展開は、シリアス
すぎずコメディすぎずで、前向きな感じになっています。

人生は雨の日も多いけれど、泣き寝入りはしたくない。
傘を広げて、楽しみましょう。

年始から元気になれる映画を観られてよかったです。

2011.01.10 / Top↑
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